2018年5月11日金曜日

安全・安心とは何か? - WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 単行本 – 佐渡島 庸平 (著)



WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 単行本 – 佐渡島 庸平 (著)

本は、昔から好きでしたがここ数年新刊本を発売日に!みたいな買い方は全くと言ってして来ていませんでしたが、Newspikcsアカデミアのお陰で、今話題の本を今読む事が出来ています。

SNSとかで、周りの反応が見れるのとか、会社でNewspicksに関係ない人でも結構読んでたりして話題になったりするのも楽しいものです。

で、5月はCORK代表の佐渡島さん。

本書内でも書かれていますが、昨年Facebookが
”コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する”
と宣言し、コミュニティに注目が集まっているようです。
自分自身も、ここ数年、地元コミュニティへの参加を行いながら
その魅力や、距離感の難しさ等を感じつつ
今後、ローカルなコミュニティ運営とかやっていくとした場合のヒントなど得たい
という気持ちで読みました。


安全・安心とは何か?


”甲子園を目指している野球部にとって、野球を遊びでやりたいから
 練習時間を減らそうと強く主張する人が入ってくる”
”一方、野球は遊びでいいと思っている野球部に、
 甲子園を目指さずに野球をやる意味はないと強く主張する人が入ってくる”
(p158)

このコミュニティが何を大切にするコミュニティなのか?
というのを大切にすることが、コミュニティ運営の非常に鍵となることが分かる
事例だと思います。

とかく小さなコミュニティだと、特に立ち上げ時において
「誰でも、気軽に、ご自由に」
としてしまいがちだが、結果として
甲子園を目指している人も、遊びでいいと思っている人も入ってきてしまい
結果、内部でのコンフリクトが発生してしまう。
というのは、良くある光景なのではないでしょうか?

そういう意味では、後半部 箕輪さんとの対談で佐渡島さんがご自身のコルクラボの事例も出しながら云っている

”いいコミュニティの条件は、
 「入口のハードルが高く、出口のハードルが低い」”
(p228)

というのは、正に このコミュニティはどういうコミュニティで
どのような人を求めています。(こういう人で無いとマッチしません)
ということをきちんと伝える事が大切だということですね。

では、もう一方の「出口のハードルが低い」という点には
多分、本書内では余り語られていないようですが、自分の理解としては
単に、退会の際してのハードルが低いという意味だけでなく、
辞めて行った人に対する、「裏切り者」感を出さないという事ではないかと考えた。

先の野球の例で云えば、
甲子園を目指している野球部に入ったけども、やっぱり野球は遊びでやりたいと
退部したメンバーとも野球部以外では普通に付き合えばいいじゃんっていうことではないでしょうか?

「あいつは、裏切り者」とか「根性無し」みたいなレッテルを貼ってしまう事で
結果、辞めたくても辞め辛くなり心理的な退会ハードルが高くなってしまうような事は
避けるべきという事だと捉えました。

多分、コミュニティの中心人物だったりすればするほど、
親しいメンバーや信頼していたメンバーが抜けてしまうと寂しさの裏返しで
冷たくしてしまう事もあるかもしれませんが、そこは笑顔で送り出してあげましょう
という意味ではないかと。

”安全は場所やモノに紐づくことが多い”
”安心には、ヒトの心理状況が紐づいている”
”安全が確保された後、やっと安心が確保される”
(p160-p161)

これらを踏まえ、先ずは安全な場所を。

そんな事を念頭におきながら、コミュニティを形成していきたい。




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